最近はアマチュア無線を趣味とする人が極端に減少しました。昔は科学少年の憧れであったものが、世界的に衰退してきました。

アマチュア無線の楽しみ方は、無線機器の自作など電子機器自身に関心が深い人と、世界中の人と交信する事を楽しむ人に大別されていました。

無線機器自身に興味を持つようなタイプの人は、今ではパソコンソフトやパソコンの自作を趣味とし、世界中の人と交信を楽しみたいタイプの人は、インターネットで交流する事を楽しみ事に変化してしまったのでしょう。

アマチュア無線は資格が必要で、わざわざ資格を取ってまで楽しむ事が面倒なのでしょう。

かつて、資格のいるアマチュア無線に対して、資格のいらないCBが爆発的に人気を得て、長距離トラックに装備して仲間同士で連絡を取る手段として楽しんでいた時代もありました。しかし、こうした無線交信は携帯電話に取って代わられ、2度とブームが到来する事は考えられません。

ただ、世界的にはまだまだ根強いファンがおり、国内でもネットの無線機買取り店で様々な機器が高額で売買されています。

現状は確かに無線技術の開発に携わって来た者にとっては寂しい限りです。

しかし、考えて見れば、無線技術の究極の進歩が、携帯電話やスマホの無線部分に活かされているとも言えます。

携帯電話は基地局を介して送受信する無線部と、いわばパソコンに相当するベースバンド部で構成されているのです。

無線技術の粋を集めた携帯電話が、無線機自信の衰退を決定的にしたとは、皮肉な事と言えるでしょう。