姉に車を貸して1日が経過し、私の嫌な予感は当たりました。
夕方一通のメールが着信して、見て見ると姉でした。
「ごめん…。」
私はすべてを悟りました。
せめて私の愛車の原型だけは残っていてほしいと思って駆けつけてみると、まあ、原型は留めていましたが、片側のホイールを思いっきり石か何かに擦った跡がありました。
「歩行者がいたので、よけたら道路の横のコンクリートみたいなのに擦っちゃって…」
はい、そうでしょう。そんな感じのキズです。
まずはこのアルミホイールがいかに良いものか、そして高いものかを昏々と姉に言い聞かせましたが、姉はそんなお金は払えないと言ったのです。
もちろん買換えなんてする気はありません。
ホイール修理に出すのでその費用を払ってくれと、そう言いました。
まあ、4本で4万円以上はするから覚悟しておくようにというと、擦ったのは日本なのにどうして四本なんだと姉が逆切れです。
タイヤとホイールというのは、バランスがとってあるので、2本が傷ついたらバランスが崩れるし、歪んでいるかもしれないし、片側二本を磨いて貰ったら左右の重さが替わってハンドルにも影響が出るという事、こう言う場合は全部見てもらわないと安心して走行が出来ないと言いました。
はじめはクレーマーだなんだと言っていた姉も観念したのか、4本の修理代を払うという事になりました。
ホイールの修理ショップに連絡して、見積りを渡すと、姉が「あー首が痛くなってきた。この車のせいだ。治療代をよこしなさいよ。」と言ってきたのですが、あまりにも稚拙な言いがかりだったので、はいはいと流しておきました。