私がプログラマーとして会社勤めをしていた時のことです。
同僚が度重なる残業による過労で亡くなってしまいました。

その同僚とはプライベートでも交流があり、趣味でアプリを共に作っていました。
アプリが完成しないまま同僚は逝ってしまったので、私はアプリを完成させるべきか否か悩んでいました。

そんな時、アプリのソースコードというプログラミング言語が記されているファイルを眺めていると、コメントと呼ばれるソースコードに関してのメモのような部分に「もしかしたら過労死するかもしれない。もしも死んでしまったらアプリを完成させてくれ。」とのメッセージがあることに気が付きました。

私はこれを同僚からの遺言だと受け止め、一心不乱にアプリの残りの部分を開発しました。

アプリは完成し、同僚が生前使っていた遺品の端末を私が譲り受けることになっていたので、その端末に完成したアプリを組み込みました。アプリは無事に同僚の端末で動作しました。

プログラムという電子データで実態が無いものですが、同僚の端末に組み込むことにより、そばにいつでも同僚がいるような気持ちにさせてくれるため、完成したアプリと端末をセットで同僚の形見として今も大切に持っています。